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ダンスはエロだから摘発する

朝までやってるクラブと警察の攻防が続いている。

 警察が摘発の根拠とするのが風俗営業法。この法律はかなり厳しくて、法律違反の摘発と、指導をする行政が同じ。大げさにいえばお手盛りで何でもできる構成になっている。しかも、警察がその気になれば、摘発一発で営業許可取消。店を潰すこともできる。

 風俗営業法が対象とする業種は、セックス産業、パチンコ、麻雀、それにダンス。警察が認識する日本のダンスのエロだからだ。 「踊り」とは別も ので、古くはカフェの女給による隠れた売春の温床とされていたし、比較的新しいところでは、すでに絶滅危惧種だが、ストリップもダンスのひとつ。

 改正道交法で、平成になってようやくはずされたが、シャル・ウイ・ダンスで出てきた社交ダンスも風俗営業だった。

 ダンスはエロい! 風紀を乱すエロい産業のカテゴリーに入るから、警察からすれば当然、自分たちの摘発すべき対象なのだ。

 しかし、身体を密着して、見ず知らずが踊り、そのあとむふふなことをビジネスとしてやることと、酔っぱらって、ストレスを発散することが大きな目的のクラブは、同じじゃない。

 エロい体験がしたくてクラブに行って、何の成果もあげられずにやけ酒をさらに煽るという経験もあるのは、それがセックス産業ではないからで、いつまでも風営法に入れておくのは無理がある。

 それでも、風営法では営業は24時まで。届けを出して店を開いても風営法を根拠に営業許可取消。→どうせ、許可取り消されるなら、許可取らない。→すると、警察が、無許可営業を根拠に取り締まる。ということで、なんだかくだらない仕事を警察が続けてきた。

 どうせ、取り締まるなら、減らない車両盗難や、お宮入りになった警察庁長官狙撃事件みたいな、やるべき仕事に集中しろよと批判され、警察が信頼を失っていくのは自然な流れだ。

 そこで、最近の警察は、風俗営業法、ご近所トラブルの多さを理由にした。騒音苦情とか、ケンカの多発とか、酔っぱらいとかが多いという理由だ。まあ、しかし、これも交通事故があったら、鉄道会社や自動車メーカーの営業を制限しようという低レベルのお役所発想。

 ご近所トラブルの多さが警察の取締りの理由になるなら、工事の騒音や、近隣の境界線も警察が仲介に乗り出りだすべきじゃないか。ストーカー被害 を始め、近隣トラブルは、自分たちの仕事じゃないからと逃げまくる警察が、クラブの騒音苦情だけ大切に扱うというのは、どうなん?
 
 というわけで、こういうことを警察が言い出すということは、もうすぐダンスが風営法から外れる可能性は高いのではないか。国会議員の作る議連が、こうした問題をすばやく解決できれば、政治に関する期待も、高まるのではないかと思うだけれど。
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